乳腺内分泌外科

東京大学医学部附属病院 胃食道・乳腺内分泌外科

胃食道外科

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はじめに

良き外科医であるためには、よき科学者であることが必要である。当科では良き科学者、良き指導者であること、敷いては良き外科医を育成するために東京大学出身者以外にも大学院の門戸を開放している。大学院生はものの考え方を学び、真実を知る手法を学ぶことを主眼とする。
当科で行われている研究の柱は大きく分けて二つである。一つ目は胃癌の発癌に関する研究である。二つ目は外科侵襲に関する研究である。この二つを主軸として、それをさらに発展させる研究を行っている。

胃癌発癌研究

 当科における胃癌発癌研究の歴史は長い。病理学的研究に始まり、最近は分子生物学的手法を駆使し、臨床、治療にも応用可能な研究を目指し、日夜研究が行われている。昨今の胃癌発癌研究においてはHelicobacter pylori感染に関する実験が重要な部分を占める。Helicobacter pylori感染の動物モデルであるスナネズミモデルの開発の一部は当科と愛知県立がんセンターの共同研究で確立された。また、Helicobacter pylori感染に代表される炎症と発癌との関係はだれもが着目するところである。我々はこの炎症と発癌との研究を勢力的に行っており、最近はここに骨髄由来細胞が参画することにより発癌が促進されている可能性を示した。
また、最近、増加傾向にある食道胃接合部癌の研究を推進しつつあり、マウスを用いた逆流性食道炎モデルを確立しつつある。これは手術的に作成するものであり、外科医ならではの仕事である。

外科侵襲研究

外科手術は癌などの治療を目的に行われるが、体を切開したり臓器を摘出したりすることによって生体にはダメージ(侵襲)を与えることになる。しかしその侵襲が何を介して伝わるのか、どの器官で感知されるのかなど未だ分かっていないことが多い。従来よりも安全に手術が行えることを目的に、手術による生体への影響を調べ、その侵襲の機構を解明することを目指している。
また、感染により高度な炎症反応を示す病態を敗血症というが敗血症にはグラム陰性菌の成分である内毒素(エンドトキシン:LPS)が大きく影響することが知られてる。エンドトキシンが生体に与える影響やその治療法はまだ確立されていない。エンドトキシンはToll like receptor 4(TLR4)により認識されるがTLR4についての基礎的研究にも取り組みエンドトキシンによる敗血症を診断・治療することをめざしている。敗血症からエンドトキシンショックへ発症機序が解明されれば救命率は劇的に改善されることが予想される。

   

当科の研究室の特徴としては外の研究室とも深い交流をもっていることが挙げられる。以下に共同研究を行っている機関の一部を挙げる。

愛知がんセンター研究所腫瘍病理学部
 愛知がんセンター研究所分子病態学部
 国立がんセンター臨床開発センターがん治療開発部
 国立がんセンター研究所発がん研究部
 東京大学先端科学技術研究センター
 東京大学医科学研究所

海外の研究室とも交流があり、優秀な大学院生には留学の機会が与えられることもある。

Vanderbilt University, School of Medicine, Department of Surgery

 

 

 

 


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