乳腺内分泌外科

東京大学医学部附属病院 胃食道・乳腺内分泌外科

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瀬戸泰之教授挨拶

瀬戸泰之

 

「よりよい手術で治す」ことを目指す

 

 

 

「よりよい手術で治す」ことを目指す

当教室ホームページにお越しいただき、ありがとうございます。おそらくご覧いただいている方々は患者さん、そのご家族、医学を目指す学生、当教室に関心を持ってくれている若手医師、あるいは医療関係者など様々だと思います。第一に皆様にお伝えしたいことは、我々は外科学教室であって、その主たる役割は手術を行うということだということです。胃癌手術が最初にBillroth先生が成功してから約130年、食道癌手術はTorek先生が成功してから約100年経ちました。この間、様々な進歩がありました。しかしながら、外科手術が病気を治すことと引き換えに、患者さんの負担を前提に行われていることには変わりはありません。ですので、我々の責務は、患者さんにとって「よりよい手術で治す」ことを目指し創造していくことだと考えています。もちろん現時点で最善最良の標準的手術を提供することも重要な仕事です。ただ、それだけでは進歩は生まれません。癌根治手術においては、臓器を失うというデメリットが生じてしまいます。理想的癌治療は、元気な時の状態に戻してあげる、あるいは症状がない方々では、治療の前後でQOLが変わらないことだと考えます。そのためには、癌組織だけを過不足なく切除する、あるいは手術侵襲(患者さんの肉体的負担)を少なくする必要があります。それこそが「よりよい手術で治す」ことになると思います。そのようなコンセプトのもと、我々は食道癌に対しては、手術用ロボットda Vinciを用いた食道癌根治術NOVEL、胃腫瘍に対しては、極力胃を残すNEWSを開発し行っております。放射線治療技術の進歩や、薬物療法における新規薬剤・分子標的薬の導入などにより、手術の役割が相対的に小さくなっていると考えていらっしゃる方々が昨今多いかもしれません。手術だけで治すことが難しい病期の方もいるし、様々な手法を組み合わせた集学的治療が必要となる方もいるので、それらの治療を否定するわけではなく、いかにうまく組み合わせて行うかだと思います。我々はその重要性や役割をも十分認識し、患者さんに最善の治療をうけたと感じていただけるよう努めますし、そのように感じていただければ我々の喜び、誇りでもあります。患者さんとともに喜び歩む外科医、外科学教室を目指し精進してまいりたいと考えております。

 

2014年4月 瀬戸 泰之

 

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