乳腺内分泌外科

東京大学医学部附属病院 胃食道・乳腺内分泌外科

胃食道外科

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スタッフ紹介

患者さんへ

医療関係者へ

外科医を目指す学生諸君へ

はじめに

 社会構造の変化や高齢化社会の到来に伴い、癌患者および種々の合併疾患を伴う重篤な患者が増えており、そうした患者に対しては専門的かつ横断的なアプローチによる適切な診断と治療がますます必要となっている。このような状況の中で、患者治療にあたっての当教室の基本方針は、術前・術中・術後の周術期における包括的な疾患管理を行なうと同時に、術後の長期的なケア(終末期におよぶこともまれではない)を含めた質の高い医療を提供することにある。生涯にわたるこうした患者ケアによって新たな外科的治療法の開発や、臨床的問題の解決のために必要な基礎研究の新たな展開が生まれ、外科における診断・治療大系が確立されることになる。
以上のようなことを通して、臨床的にも学問的にも必要水準を満たしたよき外科医、そしてよき科学者を育成することが当教室の常に変わらぬ教育理念である。

卒後教育

 卒後初期研修においては、必修化により外科を志望しない研修医が多くを占めるが、基本的には外科的なプライマリーケアの手技、そして何よりも外科的アポローチにおける考え方を、医師としての自覚の上で習得するよう指導している。
原則的には、2年間の初期研修を終えた当科への入局希望者は、6ヶ月〜1年間の病棟勤務後、関連病院での一般・消化器外科の修練を2〜3年行う。その後は、当科において病棟主治医として1年間の勤務を行ない、胃・食道外科あるいは乳腺・内分泌外科の分野における専門医としての基礎を形成する。同時に、学部学生や初期研修医に対する教育・指導を行い、自らの臨床、教育能力を高める努力をする。大学院を希望する場合は、原則として病棟主治医としての勤務を終えて進学する。
とくに当科においては、臨床能力として消化器内視鏡に熟達した消化器外科医、あるいは乳腺・甲状腺いずれの疾患にも熟達した乳腺・内分泌外科医の育成に力を注いでいる。
なお、様々な制度が変化しつつある現在、状況に応じて多少の変更はあるものの、基本原則である10年で1人前となるよう教育する理念に変わりはない。さらにこの間、外科医としての基盤である外科学会専門医の資格は必須である。また、当科関連の専門医(消化器外科、消化器病、消化器内視鏡、癌治療、乳癌など)取得のためサポートを最大限行う。

初期研修(スーパーローテート)

 東京大学医学部附属病院における初期研修プログラムでは、1年目は3ヶ月、2年目の選択期間中8ヶ月まで胃食道外科および乳腺内分泌外科を選択することが可能である。初期研修においては、医療人として必要な基本姿勢・態度を身に付けると共に、基本的な診療能力と基本的手技の体得を目的としている。なお、長期に当科にて研修を希望する場合には、さらに専門性の高い教育を行い、術者としての経験も積んでいただく。

教育課程

(1)病棟研修

1年目及び2年目の研修医が常時4名程度配置され、各診療チームに属する。術前・術後管理、基礎的手術手技、検査法の研修等。

(2)基本手技の習得

基本的な術前・術後管理、検査計画の立案と基本的検査手技の習得、基本的手術手技の習得。

(3) 教育に関する行事

I.臨床研修週間スケジュール

毎週火、水、木曜日が手術日であり、これらの日を含めて、残りは病棟における研修になる。一般的検査は随時行なう他、専門グループによる指導は以下の通り。
消化管内視鏡  月、火、木曜日
超音波内視鏡  月曜日
消化管造影検査   金曜日
II.定期的なカンファレンス
教授回診、助教授回診、乳腺内分泌グループ回診
術前検討会、術後検討会、抄読会
上部消化管カンファランス、乳腺内分泌カンファランス
その他専門グループ勉強会
III.関連各科(部)とのスケジュール
病理部・内科および放射線科との上部消化管症例検討会
乳腺・内分泌病理カンファランス

(4)指導体制

病棟実習では卒後10年程度の指導医、卒後5年程度の病棟医の下に配属され、担当する診療グループ(10床前後)を受け持つ。日常的病棟研修は指導医・病棟医が担当し、専門グループが疾患ごとに専門的研修を行う。教授が全体を統括指導する。

 

2年目の研修プログラムについて

 一般外科での追加の研修を希望するものは、2年目の8カ月の選択期間の中から任意の期間で外科の研修を受けることができる。2年間のスーパーローテーション後に外科系での研修を予定している者はこの期間に外科での研修を受けることが望ましい。2年目研修医は、各担当症例に対し1年目より強い関与を要求される。すなわち、検査・治療計画に関する検討では、傍観者ではな く、症例のプレゼンテーションなどチームの一員として参加し、討論へも積極的に関与するという自覚が必要である。また、手術への参加や手術標本の取り扱いなども1年目における研修医以上に積極的な関与が求められる。さらに、外科的基本手技についても、指導医の指導の下、術者を含むより広い範囲の手技を任せられることになる。

 

 

 

 


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