東京大学医学部附属病院 胃食道・乳腺内分泌外科
臨床/Clinical 研究/Research 教育/Education 当診療科について トップページ

研究科教授より

医学部医学科

臨床実習

クリニカルクラークシップ

大学院医学系研究科

医師初期研修

初期研修終了後

ホームページの大幅変更に伴い、このページは間もなく削除されます。

変更後のトップページはこちら。

 

臨床実習(BSL)

1.BSLのねらい

外科学に限らず臨床実習の目的とするところは、まず最初に患者さんに接したときに、どのような心構えでどのように診察し、どのように診断するかを学ぶことである。しかもその根底には常に病者に対するいたわりの気持ちを持っていなければならないことはいうまでもない。外科学C(消化管外科・代謝栄養内分泌外科)の実習では、このような観点に立って、患者さんに対する接し方・外科学の基本的な診断・治療・考え方を体得することを目的とする。

 特に手術適応の決定、手術の目的、術前術後管理などについて理論的な思考力と的確な観察力を養う。外科学では最も大切なことは協調性であり、手術その他もすべてチームが共同しなければできないものである。そのためには学生としてではなく1人のidentifyされた医師(医学生)として診療チームの一員として入るように遇する。協調性という点では、(1)まず時間を厳守すること(これは自分のためだけではなく患者さんおよびチームのためでもある)、(2)必ず出席すること、(3)コメディカルとも協力すること、(4)患者さんと積極的に接すること、が必要であることは自ずと理解されよう。

2.BSLの概要

1)病棟では医療チームとして卒後10年前後の病棟指導医1名、卒後4?5年目の病棟主任医(ハウプト)1名、研修医1名の3名のチームに学生1人または2人が配属されて、約10名の患者を受け持つ。その中で、主として2名の手術予定患者の、入院時からの問診・理学所見のとり方・術前検査の実技・手術・術後管理全般について実習する。大きな手術や重症患者がいる場合には泊り込んで実習することもある。この指定2症例については、実習期間中の学生用カルテを作成し、教授試問時に提出する。単にカルテを写すのではなく、自分で患者さんを診て自分の見方でカルテを書くことがすすめられる。あらかじめ必ず患者さんへの紹介をうけること。なお必極力胃・食道外科、乳腺・内分泌外科の両者の症例を経験できるように配慮している。

2)術前カンファランス(1回)、教授回診・助教授回診で、ハウプト・研修医にかわって入院患者のプレゼンテーションを行う。

3)自分の受け持ち症例の手術に参加する。

4)非常勤講師によるクルズスを行う。

5)配属されたチームの全症例について、5行程度のサマリーを作成する。実習期間中にそれがどのように解決されたかをレポートにまとめ、最終週の金曜日の午後に教授の試問をうける。

6)教授回診時に各人に出されたテーマについて小論文を作成し、教授試問の際に提出する。その際、別に実習感想文をレポート用紙1枚程度にまとめ提出する。

3.BSLの実際

1)指導体制

 病棟主治医は病棟指導医・ハウプト・研修医の3名が1チームを構成しており、実習ではこのチームの一員として配属され、指導を受ける。教授回診・助教授回診では配属されたチームの患者全員のプレゼンテーションを行うとともに、入院患者すべてにつき全般的な指導を受ける。疾患別に専門グループによるグループカンファランスをおこなっており、そこに出席して知識を深める。また特殊検査の曜日が指定されているので必要に応じて見学する。

2)実習の進め方

 病棟ではハウプト・研修医と行動をともにし、問診・検査・手術・術後管理すべてを一緒に行なう。毎日のチームの行動予定はチーム毎に任されているので、つねに緊密な連絡を取り合って実習する。技術や知識の習得のみならず、患者さんとの多様な人間関係について学ぶことを主眼とする。夜間の緊急手術時にもできるだけ参加してもらうので、ハウプトに連絡先を知らせておくこと。
実習期間中の課題を以下にまとめる

(1)実習期間中の配属チーム全症例の5行サマリーの作成

(2)手術への参加

(3)指定2症例のカルテ:カルテの中に、必ずキーとなる画像(CT、エコー、内視鏡像など)のスケッチを描く

(4)指定テーマに関する小論文

(5)カンファランス・教授回診・助教授回診でのプレゼンテーション

(6)クルズスの受講

(7)感想文

3)注意事項

 外科はチームワークであるから次の点を守っていただきたい。

(1)無断で休まない

(2)時間厳守

(3)外科であるので清潔を旨とし、手洗いその他を励行する。

(4)服装は清潔に。男子学生はネクタイを着用するかベンケーシースタイルの白衣を着用する。

(5)積極的な姿勢で実習する。わからないことがあったら、積極的に質問すること。受け身の姿勢では誰もなにも教えてくれない。

(6)手術の前に担当疾患の手術書を読んでくること。

 


このページのトップへ

Copyright