乳腺内分泌外科

東京大学医学部附属病院 胃食道・乳腺内分泌外科

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高度肥満に対する胃内留置バルーンの臨床研究

肥満は糖尿病、高血圧、高コレステロールなどの生活習慣病の原因であり、メタボリックシンドロームの基盤となります。肥満治療の基本は食事療法などの内科的治療ですが、高度肥満の方ではうまく行かない場合も少なくありません。そこで当院では内科的治療に無効の高度の肥満の方を対象として、海外で行われている治療法を2007年より導入しました。内視鏡的胃内バルーン留置術です。

胃留置バルーン

BIB(BioEnterics Intragastric Balloon) System(写真)は高度肥満の治療のために開発された医療用具で、挿入用のカテーテルの先に、折り畳まれたバルーンが接続している構造になっています。内視鏡を使用して胃内でバルーンを膨らませ、これを留置することにより、体重を減らす手助けとなるものです。この方法は1980年代後半から欧米を中心に施行され、内科的治療と外科的治療(手術)の中間に位置しています。欧米の報告では、この方法で6ヶ月間に16〜48%の体重減少が得られるといわれています。簡単な麻酔のみで行われ、身体に傷も残らず、通常の内視鏡の感覚で実施されます。ただし新しい治療法のため保険診療等は適応されません。バルーンの費用と留置のための入院代は私費診療で行っています。

その他の肥満症の外科的治療(手術)には、バンディング手術、バイパス手術などがあります。手術治療の方が効果は高いのですが、バルーン治療は体に傷をつけなくて済むところが大きな利点です。なお、外科的治療(手術)についてはこちらをご覧ください。

胃内バルーン治療に関しては、詳細をQ&Aに掲載しておりますので、治療希望の方は熟読の上、受診していただくようお願い申し上げます。

 

 


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